「小型宇宙機システム研究センター」は、関西発の小型人工衛星「まいど1号」の開発プロジェクトを通じて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と大阪府立大学の包括協力協定が締結され、2005年4月、大阪府立大学工学研究科に設立されました。
「まいど1号」は、2009年1月23日、H-2Aロケットにより種子島から打上げられ、軌道投入に成功しました。すべての機器は順調に作動しており、モニタカメラによる美しい画像も受信されました。、定常運用期には、大阪府立大学に開設した運用管制室から学生たちがJAXAの支援の下にSバンドを用いた衛星の運用管制を行います。
また、アマチュア無線地上局は、打上げ時には都立高専の超小型衛星KKS-1の初回パス受信に成功する成果を挙げました。3月中旬からは宇宙用機器として府大が開発した独自の太陽センサの実証実験を、アマチュア無線帯を用いて実施します。
「まいど1号の」運用の最新情報について、東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)と共同で開設した「まいど1号運用サイト」(ホームページトップにリンク)をご覧ください。
引き続き皆様からの大きなご支援とご協力をお願いします。
小型宇宙機システム研究センター長 大久保博志
センター発足の契機となったのは、関西から初の宇宙をめざす小型人工衛星SOHLA-1(「まいど1号」)プロジェクトに、大阪府立大学の学生・院生たちが参加し、設計・開発を行ったことでした。これより、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と大阪府立大学の包括協力協定が締結され、JAXAの支援の下に2005年4月、当センターが工学研究科に設置されました。
センターの学生・院生は、設計・開発、バス機器・ミッション機器の開発・試験、打上げ時の運用準備などのSOHLA-1プロジェクトへの取組み、衛星設計コンテストへの応募や小型模擬衛星(CanSat)の開発、小型衛星の概念設計など府大独自の小型衛星の設計開発をめざす取り組みなどに参加しています。また、航空宇宙工学分野宇宙環境利用工学研究室と共同で、非燃焼型CEESロケットの設計・開発を行っています。CEESは極低温、環境性、経済性、安全性の頭文字で、推進機関はお湯と液体窒素を混合してノズルから噴出させ、燃焼を伴わない安全なロケットです。CanSatなど高度1km程度の打上げを当面の目標としています。研究室が推進器開発を担当し、センターの学生は主としてロケットの機体開発や、打上げ運用を分担しています。
多くの学生は、それぞれの興味に合わせて複数のプロジェクトに参加しています。学部1年生から大学院生までがお互いに協力し、先輩の指導を得ながら技術の修得と継承が行われています。




小型宇宙機のシステムとミッションについての研究開発、JAXAとの宇宙航空分野での共同研究や地域産業の活性化など産学官連携の推進、衛星システム設計教育と「ものづくり」をベースとする人材育成(プロジェクト・ベースト・ラーニング)などを目的として活動しています。

航空宇宙工学分野をはじめ、工学研究科、先端科学研究センターの教員がメンバーとして参加し、他大学・JAXAなどからの客員教授・客員研究員を招聘しています。センターの主な活動は、30名を越える学生・院生メンバーに支えられています。(センターの組織図)





